個人設計事務所GLA様の「森の素形」は、設計事務所の独自のテーマとコンセプトに基づいて生み出された住宅です。
GLA様は設計をする敷地に立ち、その場所の声を聴くことを大切にしています。
敷地の美しい景色や光の射し方、居心地の良さを考慮しながら、クライアントの想いや要望を重ねて設計を進めます。
また、建築の内部と外部を分かつ境界線の在り方にも特に注力しています。
「森の素形」では、自然豊かな木々に囲まれた環境を住宅内部にも反復させる試みが行われています。
樹木のような「収納の森」が家の端から端まで貫く構成となっており、3つの中庭と4つの吹抜け、大小さまざまな居場所が散りばめられています。
周囲の自然環境を取り込むために、壁や天井には銀色が与えられ、四季折々の色彩を反射させながら柔らかく取り込んでいます。
また、建築の外観デザインでは、自然との対峙を意識し、幾何学的でソリッドな直方体として存在感を持たせるように工夫されています。
【撮影のプロセス】
撮影のプロセスは、事前に住宅の情報を詳しく打ち合わせし、クライアントのこだわりや要望を確認することから始まります。
通常、撮影は1日で行われますが、その後の編集には約1週間ほどの時間がかかります。
撮影がスムーズに進行するために、事前に竣工写真を提供していただき、空間を把握し、どのような構成で撮影を進めるかを考えました。
これにより、より効果的な映像を撮ることができました。
以上のように、撮影のプロセスでは詳細な打ち合わせと竣工写真の確認を通じて準備を行い、撮影当日にはあらかじめ考えた構成で臨むことでスムーズな進行が可能となりました。
【撮影のポイントと技術】
1.敷地の特徴を引き立てるアングル
「森の素形」は敷地と建築が不可分な存在です。
そのため、敷地の特徴や周囲の自然環境との調和を強調するアングルを選びました。
建築と自然が一体化している様子を映像で表現し、住宅の美しさを引き立たせました。
2.自然光の活用
映像に自然光を活かすことで、住宅内部の明るさや風合いを鮮明に表現しました。
特に窓や吹き抜けから差し込む光の表情を捉えることで、住宅の温かみと開放感を伝えました。
また、昼と夜の光の変化を描くことで、住宅の魅力を時間軸で表現しました。
3.光の重心を目線以下に合わせた構図
「森の素形」では、ダウンライトを設けるのではなく、光の重心を目線以下に集めるように特別な配慮をしました。
これにより、頭上からの強い照明ではなく、柔らかな光が心地よく目に入ってくる空間を実現しています。
そして、そのこだわりを伝えるために、下記の魅力を最大限に引き出すために、ライトと同じ高さの位置で撮影した構図を選びました。
この撮影の工夫によって、住宅内部のライトの使い方がより鮮明に伝わります。
光の重心が下にあることで、心地よさや温かさが一層際立ち、住宅の空間に独特の魅力をもたらしています。
4.動きを活かした映像表現
静止画だけでなく、動きを活かした映像表現も取り入れました。
住宅内部のスペースを滑らかなカメラワークで探索し、空間の広がりや使い勝手を伝えました。
また、住宅周辺の風景や季節の移り変わりを映し出すことで、住宅と自然との関係性を表現しました。